サイバー号の空力ベスト


まずはノーマルエボの状態に近いものです

測定した車両にはバンパー下の

アンダーカバーが付いていなかったので

参考値としてご覧ください

こうみるとCTエボは時速180キロも出すとリフトを感じると思います

CTユーザーさんよりS2000のユーザーさんの方がさらに怖い思いをしていますけど・・(笑)

こうみるとエボ10はこの観点からもだいぶ良くなっているのが解りますね
つづいてサイバー号の数値です

現在のサイバー号は更に進化していますがこの時はこの仕様がベストでした

グラフの数値は昨日と同様に

青線 LF フロントタイヤにかかっている荷重

赤線 LR リヤタイヤにかかっている荷重

緑線 D 風圧で車両が押されている荷重(空気抵抗)

グラフで見て頂きたいのはまず空気抵抗の数値よりダウンフォース量の方が

はるかに大きいこと、時速100キロの時ダウンフォース前後で104kgf

空気抵抗が40kgf(もう少し多いかも)

効率 L/D=2.55 

もう少しダウンフォースを落とせばL/Dの数値は良くなるところもあったのですが

筑波を走る事を想定すると効率よりもバランスが取れていれば最大値の大きい

方が有効と判断しました、

レースカーと比較するとF-1やF-3で  L/D=3前後

ルマンカーでL/D=4とレギュレーションありの中でレースカーってすごいですね

もう一つのポイントは前後のバランス

CTエボは筑波において空力前後バランス6:4ぐらいでバランスするようですから

その辺もF:R=60:42でうまく合わせられています

消耗激しいこのクラスの車両はあまりテスト走行出来ませんし、ましてや本番で

条件のいい日など数年に1回あるか無いかのワンチャンスで結果を出さなくてはならない

のが現状です、そんな時に現場で空力の調整をほとんどしなくていい状態を作るのも

タイムアタックにはとても大事な事です

富士ではチームのみなさんに苦労かけたけど・・その話はまた